そんな話を昔どこかで聞いたことがありました。
えー!と驚いたものの、
詰めモノ同士のカップルで、お似合いといえばお似合いか…
と一瞬思って、そのまま記憶の彼方へ…
そうしたら、たしか去年の秋ごろでしたか、ツイッターでそんな話が出て、
ちょうど、アメリカのオズファンの人とちょっとやりとりをすることがあって、
何か一冊オズの本を送ってもらうことになりました。
で、私が選んだのが、これ。
『The Patchwork Bride of Oz』 |
そのものズバリ、『オズのパッチワーク花嫁』
(あれ?センスない?^^; 「パッチワーク・ブライド」のほうがいいのかな?)
うすーい本です。本文は全38ページ。
そのうちイラストが11ページ分くらいあって、お話部分は27ページ分くらいしかありません。子供向けだから字も大きいし。
あと、巻末にニールさんのイラストも少しおまけで(?)ついてます。
裏表紙には「A Wedding in Oz!」とあって、
あるクリスマスイブの夜、<愛の磁石>の力が働き、かかしとスクラップスは結婚しようと思い立ちます。(私の適当訳)
といった説明がついています。
オズシリーズのファンの皆さんならもちろんご存知の、あの、モジャボロ(ボサ男)の持っていた<愛の磁石>です。あれって、たしかエメラルドの都の門の上に掲げられていて、門を通る人たちすべてが愛し愛されるようになってたはずですが…えー??<愛の磁石>の「愛」って、そんな、恋愛の「愛」だっけ??
と、ちょっと納得いかない感もあったのですが、でもそれってオズストーリーではおなじみのもの^^;;;
気にせず先に進みました。
この先激しくネタバレです。
ちょうどクリスマスということもあって、サンタクロースがオズを訪れ、例によってオズマ主催の晩さん会。そこで、かかしとスクラップスは「私達、結婚します!」宣言。
みんなにおめでとうと祝福されて、6か月後に北の良い魔女のギリキンのthe mountain retreatで式をあげることに。retreat って避難所とか、静養所っていう意味があるんですね。
ちなみにgoogleで画像検索してみるとこんな結果に。
そしたら、ウォグルバグ(クルクルムシ)がまた余計な(?)こと言い出すんですよね。新郎新婦に。いや、彼にしてみれば当然の、ナイスアドバイスしてるつもりなんですが。
新郎であるかかしには
「まさかいつも来ている普段着で式に出るんじゃあるまいな?」
「いやでもこれは私の体といってもいいくらいのもので…」
「式の出席者たちにいい印象を与えたくないのかね?」
「式の出席者たちはみな私の友人だから、もうすでにいい印象は持ってると思うけど…」
「キミの式なんだよ?キミにはプライドというものがないのかね?」
まあねぇ、たしかにまったく間違ったこと言ってるわけじゃないんですけど、
なんか言い方がねぇ…いかにもウォグルバグ(クルクルムシ)らしい…^^;
困っているかかしにモジャボロ(ボサ男)が、「私が助けてあげよう」と申し出て、かかしは「君が服のことで私を助ける?」と驚くのですが、モジャボロは落ち着いたもので、自分の服はたしかにモジャモジャ、ボロボロだけど、それは「ねばならぬ」からではなく、「そうしたい」からなんだと説明します。
だけど、人はみな彼の服装をみて、服をプレゼントしてくれるんですって。
だから、彼はすごくたくさんの服を持ってるんですって。
彼にはまったく必要ないのに。へー!
だから、彼はすごくたくさんの服を持ってるんですって。
彼にはまったく必要ないのに。へー!
で、2人で式の服を選ぶんですが、ここは読まれた時のお楽しみってことで^^
ウォグルバグは新婦のスクラップスにもアドバイスします。
花嫁は白を着るものだから、君はそのカラフルなパッチワークを脱いで白いドレスを着なければならない、と。一度も白なんか着たことないスクラップスは悩み始めます。
そこに虹の娘ポリクローム登場。
スクラップスの悩みを聞いて、「そんな『伝統』なんか気にしなくていいわよ。私達って、伝統的であったことなんて一度もないじゃない?」って「あなたはいつもちゃんとしてるように見えるけど」というスクラップスに、「空の世界から下りてみたがる虹の娘なんていないわ」って。
それをうけてスクラップスは「そういえば二人ともダンスが好きね」
ポリーは「二人ともカラフルな服を来ているし」
いつも陽気なこの二人、似てるなんて思ったことなかったけど、そういえば共通点がたくさんあるんですね。
式用に「お父様の虹から集めた色を使った服を作るよう、雲の妖精たちに頼んでおくわ。それならウォグルバグも文句は言えないでしょう。白っていうのは、たくさんの色の光が集まってできるものなのよ」って。ポリーちゃん、いい子だなぁ。
そして6月にジューンブライドとなったパッチワーク娘とかかしは、みんなの見守る中、サンタの立会いで結婚の誓いをかわします。
ほんとに結婚しちゃった!
そしてギリキンの新居で新婚生活を始めますが、お互い「エメラルドの都の生活が恋しい」「ブリキの木こりが懐かしい」とか言い出して、「じゃあお互い相手に会いたくなるまで別々に暮らすことにしよう」って。
へー。別居婚ってやつですかねー。進歩的なのね^^
ちなみに出版は1993年です。
ほんとに結婚しちゃった!
そしてギリキンの新居で新婚生活を始めますが、お互い「エメラルドの都の生活が恋しい」「ブリキの木こりが懐かしい」とか言い出して、「じゃあお互い相手に会いたくなるまで別々に暮らすことにしよう」って。
へー。別居婚ってやつですかねー。進歩的なのね^^
ちなみに出版は1993年です。
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