2012年12月4日火曜日

復刊ドットコム版、こんなかわいいページがあったとは



復刊ドットコムのオズのページと言えば、今までこれしか知らなかったんですが、
http://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68319797


こんなかわいいページがあったんです~^^
http://www.fukkan.com/sp/oz/


ってもしかしたらみなさんもうとっくにご存知だったかもしれませんが^^;

今までのほうのだと「予価 28,875 円 」がまずバーンと目に飛び込んできて、
「うわぁ、ムリムリ!そんな高いの買えないよ~(>_<)」となっちゃってたのですが、

今日みつけたほうだと、分割払いの魔力(?)で「少しずつ買いそろえたいなぁ」とか思っちゃ…いません?(単純すぎ…^^;)




私、復刊ドットコムの回し者ではありませんが、今順番に発行されてるオズの完訳シリーズ、けっこう気にいっています。

ハヤカワ文庫の佐藤高子さん訳、新井苑子さんイラストに長年慣れ親しんだ身としては、正直最初けっこう抵抗があったのですが、

何冊か読んでみて、いいなぁ~と^^


今日現在、「オズマ姫」「エメラルドの都」「チクタク」と3冊持っています。



英語のニュアンスとかよくわかってない部分も多い私がこんなこと偉そうにいうのもナンですが、

ハヤカワ文庫版は、佐藤高子さんの職人技というか、「え?この原文からこの日本語?」とびっくりするようなこなれた日本語、復刊ドットコム版は基本原文に忠実なイメージです。

あ、そうは言っても復刊ドットコム版も、機械的な味のない翻訳とか、いかにもな翻訳調の日本語とか、そういうわけではありません。もちろん、ちゃんと読みやすい日本語です。


例えば…「オズマ姫」の冒頭の部分、

原文: The wind blew hard and joggled the water of the ocean, sending ripples across its surface. Then the wind pushed the edges of the ripples until they became waves, and shoved the waves around until they became billows.

もし私が英語の授業であてられたらこんなふうに言うであろう訳(間違ってる可能性大):風が強く吹き、海の水を揺さぶりました。その表面にさざ波を渡らせながら。それから風は、さざ波の端を波になるまで押し、波が大波になるまで押しまくりました。

ハヤカワ文庫:風は吹きあれて、大海をゆさぶり、さざなみを海の面(おもて)に走らせていました。やがて、風はそのさざなみの波頭(なみがしら)に吹きつけて、波にかえ、さらにその波を突いて、押して、大波にかえました。

復刊ドットコム:風がふきあれて海の水をかきまぜ、白波をたてました。白波はふきよせられて大波になり、大波はぶつかりあって大きな荒波になりました。




原文:decided to patiently await whatever her fate might be.

私の訳:彼女の(自分の)運命がどんなものであろうとも我慢強く待とうと決心しました

ハヤカワ文庫:どんな運命が、さきで待ち受けていようと、とにかくしんぼう強くようすを見ることにしようと腹をきめました。

復刊ドットコム:これから先の成り行きをしんぼうづよく見まもることにしました。


原文: for I knew if I fell into the water I'd surely be drowned.

私の訳:もし私が水の中に落ちていたら間違いなく溺れていただろうということをわかっていましたから。

ハヤカワ文庫:だって、水におっこちようもんなら、まちがいなくドザエモンでしょ。

復刊ドットコム:海に落っこちたら、おぼれちまいますからね。



佐藤訳のほうは「腹を決める」とか「ドザエモン」とか、若干、読者としている対象年齢が上、かなぁ?と思います。

そりゃまあ当たり前なんですけどね、片方は文庫本で、片方は児童書なんですから。
(復刊ドットコム版は漢字には全てふりがながついています)

あとハヤカワのほうは若干表現が古いかなぁ…。


「パンやの1ダース」( wikipedia)という表現のところでも、「その表現は13を表す」としっかり書かれているのは復刊ドットコムのほうで、ハヤカワでは何の説明もなしに「13」と置き換えられているのでもとに「パン屋の1ダース」があったことは訳文からはわかりません。

それがいいとかわるいとかは私にはわかりませんが、とにかく、復刊ドットコムのほうが原文に忠実なのは間違いないと思います。


そもそも作品のタイトルだって、
The Marvelous Land of Oz  が、ハヤカワだと「オズの虹の国」です。
どこから虹がでてきたのかと前に私のホームページ掲示板でも話題になりました。

Dorothy and the Wizard in Ozも「オズと不思議な地下の国」ですしね。

復刊ドットコムの「オズのふしぎな国」や「「オズとドロシー」のほうが、より近い気がします。


イラストも、児童書の挿絵としては、今はやりの大きな目の漫画のようなイラストは、私は苦手(>_<)
オズがあれにならなくてよかった…。

サカイノビーさんのかわいいイラスト、けっこう好みです^^

ただ一つ気になるのは値段~!
「エメラルドの都」や「つぎはぎ娘」は1995円ですよ!2000円です!
それだけしっかりした作りなのはわかるけど、高いよ~(>_<)

でも、ハリーポッターも、1巻のハードカバーは1995円なんですね。
5巻なんか上下セットで4200円!

それを思えばねぇ…まあ法外な値段ってこともないんでしょうけど…。

復刊ドットコム版も文庫になったらいいのになぁ…。
映画で人気が出て、たくさん売れたら文庫でも出してもらえるかしらん。

2 件のコメント:

  1. 私も買ってみようかな
    長男は戦国武将に夢中なんで期待できないけど次男と三男は読んでくれそう
    特に次男は発表会で見事ライオンA(ドロシーと出会うシーン)をつとめあげたので期待大(笑)

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    1. おお、ぜひぜひ(^^)/
      長男くん、戦国武将に夢中とは渋いですね。次男くん発表会でライオンだったんですか。かわいかっただろうなぁ^^ しかし、Aとついているということは…ライオンは全部で何人いたんだろう?^^
      そういえば思い出しましたが、うちの長男も幼稚園のとき発表会でオズだったんです。彼はきこりでした。段ボールにアルミを貼って、なぜか豆電球がたくさんチカチカついてました。
      イトさん、三人の男の子のパパなんですね!奥様のご苦労がしのばれます…^^;

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